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歯槽膿漏治療への取り組み
インプラントを手がける歯科医院が急増しており、多くの患者さんが歯科医より勧められ、あちらこちらの歯科医院を点々とする時勢となりつつあります。保険診療については、国の財政の面から、医療費の圧縮の傾向が強くなっております。このため、最近の歯科医師向け経営セミナーでは、自費診療を強く勧めており、割と手軽に手がけられる、インプラントは経営的な理由から無茶な勧め方をされるケースもあると思われます。数人の知り合いの歯科医にお聞きしましたところ、歯槽膿漏の傾向が強い患者さんで、抜歯か保存かを悩むケースでは、抜歯してインプラントを勧めているのが、現状のようでした。私自身、インプラント治療は、25年前市立函館病院歯科口腔外科科長時期より手がけており、10年、20年以上、良好な結果を持つ患者さんも居られますので、その患者さんにとってはすばらしい治療だったと感じております。インプラントは5年間持てば、成功として扱われております。最も異常が起き易いのは、インプラント治療直後1年間ですが、当然ですが、年数の経過により不具合の起きる確立は増加してきます。そして、20年経過し70歳を超えると、インプラントが歯槽膿漏により抜歯せざる終えなくなった場合に、再度インプラントを希望する患者さんはほとんど居られず、入れ歯による治療を希望されます。このようか経験から、インプラント治療も最も良い治療法の一つですが、もし自分の歯を2年でも、3年でも永く残せる方法を考えることのほうがよりよい方法なことはまちがいありません。もっと”しつっこく”歯を残してみればどうなるだろう、と考え始め、いままで歯を抜かないようにすべての努力をしただろうかとやや反省を感じながら、歯槽膿漏の治療に、心機一転取り組み始めております。

健康な歯と歯茎、骨


歯は、噛む部分は、エナメル質に覆われその他の部分は、セメント質が表面を覆っています。その内部には、象牙質とよぶ堅いけれども痛みをを感じる部分があります。その、真ん中には、歯髄と呼ばれる血管、リンパ管、神経が入ってる組織があります。歯の根(歯根)は、左下にも見られるように、骨により囲まれており、歯の根と骨の間には、歯根膜と呼ばれるクッションがあります。
歯ぐきは、やや白っぽいピンク色をしており、歯ブラシや、指で押しても出血は、ほとんど見られません。


このように、程度が軽度で、患者さんの協力がよければ、いちじるしい改善が、ブラッシングだけでも得られます。